新鮮な感覚だけど…告知番組

少し前にプロデューサーから連絡があり、今度の番組がミニ枠の告知番組で番宣されることになったと聞いた。で、今日が放送日。
案の定、打ち合わせが長引きオンタイムでは見られず。
自宅で録画を見た。

ミニ枠とはいえ、１０分の番組で取り上げられるのはボクの作った番組だけ。ちょっとしたダイジェスト。番宣や予告は普段自分で作るので、こうして自分の作ったものを他人が再編集して見ることは少ない。ナレーションの修正依頼が直前に来たけど、今回は完全に自分のかかわらないところで進んでいたので、どんなことになっているか不安だった。

非常に新鮮な感覚。「そのカットは本編まで出さないでほしかったな」と言うところもあったけど、まあ、告知番組なので魅力的な絵をつなぐのは仕方ない。
スタジオコメントが、本編のナレーションのままだったのには、ちょっと驚いたけど。

放送ラッシュ

日曜日はWOWOWで「クエスト」放送。
ボクはロンドンロケだけの参加だったので、かなり「お客さん」として見ることができた。
放送直後に「どうだった？」と Pから電話。
まあ、いろいろ思うところもあり、辛口なことを…。
打ち上げもあるようなので、Dには直接話そう。これ見てるかも、ね。

ちなみに今度の日曜日は、昨年９月からずっと作っていた番組がようやく放送。
いろんな体験をした、非常に貴重な仕事だった。
放送まで時間があったので、珍しくハガキを作ってみた。
岩井さんに「こんなん出来ました」って送ったら、気に入っていただいたようで、あちらのブログにも載せてくれたり、周りに配ってくれた様子。



長期取材で、まわったテープは最終的に３００本にも…。
使えなかった部分も多く、非常に苦しい判断をした部分もある。

さて、次は何をしようかな。

むむむ、四面楚歌か、、、

イベント仕事の下見。
会場の駐車場に車を止めた途端、警察官２名に取り囲まれる。なにやらクルマの中を調べさせてほしいとのこと。「打ち合わせ時間ちょっとすぎてるんだけど」とやんわり拒否するも、案外強引。途中、プロデューサーが通りかかり、「この人急いでるんですけど！」と言ってくれたけど、「すぐ終わるから」的な態度。まあ、こちらは隠す物などないので、どうぞご自由にと思い守衛室で受付をしていると警察官に呼ばれた。

後部座席の下から、ブツを取り出して、
警「これ、何ですか？」
ボ「……何って、”ピッケル”ですけど」
警「どうして車に？」
ボ「仕事で使うので」
警「じゃあ、救助かなにかの？」
ボ「いや、テレビディレクターですが」
警「………」
なんだか怪しいぞ的な視線。

と、ダッシュボードをあけたもう一人が、
警「これは何ですか？」
ボ「サンダーですが…」
警「何に使うんですか？」
ボ「金属とかを切断するのに」
警「じゃあ、建築のお仕事を？」
ボ「いやいや、だからテレビディレクターです」
警「………」
ボ「長すぎるテーブルの脚を少し切ろうと思って、借りたんです」

次にハッチを開けた警官からも、「これは何ですか？」
そこには、金属製の長ーい棒が…。カバーはしてあるけど先は尖っている。

ボ「これはパイルドライバーと言って、ランタンをつり下げる物です」
警「今日使うんですか？」
ボ「今日は使いません。この間使って降ろし忘れてました」
警「…ちょっと鞄も見せてもらっても」

といいながら、半ば強制的に鞄をあけられる。
ファイルやらコンピューターやらが入った鞄で、これは問題ないかなと言った表情。最後に鞄の外側についた小さなポケットをあけると、、、

中から白い包みを取り出して
「これは何ですか？」

それはうっすらと血で赤く染まったティッシュ。
ボクは、あー、それ出すの忘れてたと思いながら、
ボ「娘の歯です。クルマの中でいじってたら抜けちゃったので…」
警「開けてもいいですか？」
ボ「どうぞ」
警「………これは、大事にしてください。あと、ピッケルは使わなかったら家の方で保管を…」

まあ、ごもっとも。
ここまで20分。結局完全に遅刻した。


朝から出ばなをくじかれ、家に帰ると、子ども二人にインフルエンザをうつされたと奥さんが倒れていた。これは完全にボクもうつされるかなあ。
今週は大切な会議やロケハンが待っているのに…。

ある俳優のお母さん

以前取材したある俳優さん。そのお母さんとは、いまだに付き合いが深い。

ボクは母子が初めて二人旅に出た様子を取材した。
僕らの存在を意識させつつ、時には意識させない…そんなぎりぎりの距離感での取材だった。車での移動、運転は俳優さんに任せ、お母さんは助手席に。初めての二人旅。微妙な空気が流れる。ボクはそんな車内の二人のやりとりが絶対面白い！と睨んでいた。小型カメラとか取り付けてボクらは他の車両で…っていう手もあったけど、スタッフが同じ空間にいてカメラが回っている（かもしれない）からこそ、出てくる会話もある。だから、ボクとカメラマンはワゴン車の最後列をさらに後ろに下げて、気配を消しつつ存在感を残していた。
撮られているプレッシャーが俳優を語らせる。それにつられ、普段撮影に慣れていないお母さんからは、容赦ない本音が飛び出る。なかなかスリリングな撮影。収穫も多かった。

今朝、会社のPから電話があって、こんどその俳優さんと仕事をするとのこと。実はボクも狙っていた企画、人選だっただけにちょっと悔しい。
お母さんに取材したいから、顔つなぎをしてほしいと言われた。まあ、顔つなぎと言っても弊社の○○っていう人間から明日電話がいくので、相談に乗ってほしいっていう電話だけだけど。

昼から何度か電話しても出ない。夕方、ようやく繋がったと思ったら、「今、コナン見てるから後にして」とのこと。体調崩したと言っていたので心配していたけど、元気そうで何より。

俳優さんと仕事をした。そんなことから広がって、そのお母さんと未だに付き合いがある。
面白い仕事だ。

ようやくハイビジョン画質で録画できるよ…WOWOW

いままでCATVを経由していたのでWOWOWをHD画質で見ることができても、録画はSDだった。
そのあたり、結構頓着してなかったので、まあいいか…と思っていたんだけど。
急遽、アンテナも取り付け、ケーブルの引き込みも自分でやり、CATV経由しないWOWOW録画の準備をした。
で、ようやく昨日WOWOWと直契約。そのきっかけは…

去年の６月にロンドンで野田秀樹さんを取材した「クエスト」というドキュメンタリー番組。それがもうすぐWOWOWで放送なのだ！それで、せっかくならハイビジョンで保存したいなと思い…。

とはいえ、実はディレクターは別にいて、彼がどうしても日程的にロンドンへ行くことができず、代わりに…でも、それもなんだかなので、国内ロケや編集にも参加する事に。ところが、国内ロケに関してはボクのスケジュールが合わず、逆にほとんど参加できず。

ロンドンからはじまり長〜い国内ロケも併せて２００日の取材が終わった、らしい。今編集まっただ中、らしい。全部Pから聞いただけの情報。結局最初のロケ以降、直接的にボクはほとんど参加せず。

せっかく開通したので、夕べなにげなくWOWOW見てると「クエスト」の番宣が。もちろん野田さん篇も。これが何故かほとんどロンドンロケで構成。HP見たら、その写真も全部ロンドンのものだった。しかも一枚はボクがインタビューしている姿も入り込んでいる。まあ、画的にそのほうが目を引く感じなのかな…。

ごめん（？）HP見ると、まるでボクがディレクターの番組みたいだよ。


これでWOWOWだけじゃなくてBS-Hiビジョンの番組もブルーレイで保存できるようになったけど、その前に企画を通さないと。

いろいろあったけどね

ようやく納品。
まだ修正は…ある模様。

今回、何度か衝突した編集マンに電話した。
途中、この人とはそりが合わないとも思ったし、「自分で編集するから明日から来なくていいです」とのどまででかかった事も…。
でも、最終的にボクの方向性を理解して、ボクの引き出しにはなかったつなぎをしてくれた。

飄々とした人だけど、モノを作る熱のある人。感謝です！

今更だけど、すごい違和感

今更なんだけど、ニュースで流れてくる「非人道兵器」って何？対立に「人道兵器」があるの？

「アメリカは、白リン弾やナパーム弾のような焼夷兵器を一般市民の居住地域で使用することを禁じている国連特定通常兵器禁止条約に署名していないため、国際条約違反ではないと主張している」

って、違反だとかそうじゃないとか、そういう問題じゃないとおもうけど。

MA、いつもと違ってやりづらい…

EED（本編集、会社ではVV、今作っている番組の局ではECS、いろんな呼び方があるね）終わって、MA。MAが２日ある構造に最初は戸惑ったが、確かに丁寧な仕上がり。昨日の整音前から一転、驚くほど同録が立って来てた。
録って出しの時間がない中での作業ばかりの昨今、なんだかこの公共放送局だけ時間の流れが違う。ミキサーさんの感覚もすごくいい感じだ。今回はスタッフに恵まれてるなあ、ホント。

効果さんは、以前すごくいい音を付けてもらった経験のある方なので、今回も期待大。こんな予算の無い番組をよく引き受けてくれたなあと思うけど…。
案の定、すごくいい雰囲気にしてくれた。とはいえ、ボクのリクエストで音楽はほとんど使わない。部分的に使っているけど、いい感じに気が抜けてる。主張しない感じがとてもいい。こんな音、どこから探してきたんだろう？最初は効果さんが自分で演奏してるのかと思った。
エンディングだけはボクが決めていた曲があったので当ててみる。なかなかいい感じ。効果さんもいくつか見繕ってきてくれたけど、今回はボクの方で…。

MA終了。本来、というかいつもならこれで納品。皆さんお疲れさまでした！！！なクライマックス的状況。
でも、ここではMAのあとにテロップ入れ。なんだか、ずるずる作業が続く。

昨日のナレ録り後に局Pがぼそっと言った「放送までまだ１ヶ月あるんだね」という一言が気になる。
これって、「直し」の時間はたっぷりあるよって言ってるんだよなあ。たぶん。

休養十分で仕事はじめ…が

オフラインや本編集、MAの日程がボクのチカラの及ばないところで決まっているのでオフライン終了から本編集まで２週間も空く事に。
年末年始を挟むので、結局１週間以上の「休み」になってしまった。
で、久しぶりに嫁さんの実家と、ボクの実家を回る事に。東京ー大阪ー長野ー東京と１６００キロのちょっとした旅行になった。大阪では義父と和歌山沖まで船で出て釣り三昧。長野では雪に恵まれ？スキー三昧な、なんともレジャーな年末年始。

休養も十分、本年初仕事は局内でのEED。
ところが、朝からのどの調子が良くない。
編集中もずっとのど飴のお世話になるが治らない。どころか熱が出てきてる実感が…。

そんな時にかぎって、EDLにトラブル。ぼーっとした頭でVインサートのTCチェック。
編集さんに恵まれたおかげで、こんなトラブルにも関わらず編集自体は順調。
でも編集終了時には動きたくないくらいぐったり。

ナレ原は完成させたし、音効さんとも打ち合わせ済み。
結局今日は布団に臥せることに。

明日は、厳しいと評判のナレーション収録。それまでに体調直さないと…。

まだ続く、濃くて短いケモノ道

オフライン終了。

様々な都合で、途中から編集マンが姿を消し、触れたことのない機種の編集機に戸惑いながら、なんとか試写を乗り越えた。

ところが…その晩、ふと思いついたアイデアを実現すべく、編集機に向かうと、止め処もなく修正ポイントが！
基本路線はずれていないけど、細かい修正や、新たなアイデアを編集し、慣れない編集機にぶちきれながらつないでいたら、徹夜になって結局編集室を明け渡す時間を、とうに過ぎていた。

さあ、実際はコレからがナレーションに厳しい局との闘い！
まだまだ先が見えん。