マテバでよければ

「未来〜」MA終わり。
今回は「巨峰」篇のVTRを作りました。６月６日放送です。

毎回、MA…というかナレーション収録は緊張する。
もちろんプロデューサーや総合演出が後ろから厳しい視線を投げているって言うのもあるけど、
それよりも、ボクの横。ガラス窓を挟んだ防音室の中には「トグサ」＝山寺宏一さんがいるからだ。

押井守の攻殻機動隊で、９課で唯一義体化していない「トグサ」。
オートマチック化された銃器を持つ中、唯一リボルバーにこだわる「トグサ」。
『マテバでよければ』の台詞には見る度にしびれる。
妻や子どもがいるのもトグサだけだよな、確か…。そういう人間臭いところが、あの映画の中では妙に格好良く感じるんだろうなあ。

とにかく、ボクの大好きな映画の、大好きな役柄の声優さんが、ボクの書いたナレーションを読むのだ。

「イノセンス」のメイキングを作っていた時に、山寺さんにインタビューしたことがある。
テレビで見る顔と違い、自分の仕事に厳格で、かなり厳しい方だという印象を受けたのを良く覚えている。
まあ、大塚明夫さんと田中敦子さんが加わった対談では、かなりバカ話も飛び出し、緊張もほぐれたけど。

とにかく、毎回山寺さんの「しゃべり」の才能には感服し、助けられる。
今回も、また助けれた。うーん、負けないナレーションを書いてるつもりなんだけどなあ。

子どもには、「明日はアンパンマンのチーズと仕事だよ！」っていうと、本気で驚いて羨ましがられる。犬と仕事する、と思っている訳じゃないと信じたいけど。
そういえば、スタジオ後の本編MAでは、アンパンマンの「チーズ」と「ロールパンナちゃん」がニアミスしたりする。面白い現場だ。


というわけで６月６日放送です。
そういえば、直前の映画「風の谷のナウシカ」が押すのでいつもより３０分遅い開始だそうです。

「未来〜」と「ナウシカ」はなんだかかぶっている。というと大袈裟すぎるけど、ロールパンナちゃんの富永さんが出演しているし、音楽も同じ久石さんだ。直接関係はないけれど安田成美さんが歌を歌っていた（映画では流れないけど）。
なにより、（ほぼ勝手に）師匠とあおぐ高畑さんがプロデューサーの作品だ。

久々にナウシカ見てからO.A.見ようと思っていたら、その日の夜は打ち合わせだった。また、自分のO.A.を見られない…。