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人ごとじゃない、妊婦たらいまわし [ふたご]

奈良で「また」おこった妊婦のたらいまわし…。

今年頭から滞在していた吉野は、前回の事故の隣町。
先日吉野を訪ねたときに、奈良の産婦人科医の状況を聞いてみた。吉野あたりだと、和歌山まで通う人もいるくらい、産婦人科医の不足は深刻らしい。

今回の事故で、連絡を入れた病院のひとつ、大阪の母子医療センターは、うちの子供が産まれたところ。日本に数箇所しかない新生児のICUがある病院だ。うちは3重のハイリスク出産だったのだけれど、各所当たってもらい、嫁さんの実家の近くに偶然この病院があったため、そのリスクも最小限に収まった。
もし、違う病院だったらどうなっていただろう…と思うこともある。

その病院では「一般の救急対応をしていない」との理由で受け入れられなかった。「状況」を報告できなかったミスの深刻さがうかがえる。

ボクも産婦人科医や小児科医不足が人ごとではなくなった。
自分の子供がかかる医者のことではない。ボク自身のかかりつけ医のことだ。

ボクは子供の頃から持病があり、今でも年に二度ほど「小児科」で検査を受けている。
先月もその検査があり、ボクの田舎にあるかかりつけの病院へ行った。
診察が終わり、そのあと医師が話があるという。
なんだろうと思うと、その医師は近々病院を辞めるというのだ。ボクが20年来通ってきたこの大きな総合病院は、現在その小児科医と大学病院から週に何回か通う医師で回しているらしい。ところが、医師不足から大学病院は医師を引き上げることを決定した。大学に医者を集中させることが決まったのだ。

ひとりではどうにも回せない、自分の体が壊れてしまう…。苦渋の決断で、総合病院を辞めることにしたという。その後はおそらく開業するだろうと。
だから、ぼくも新たに病院を探さなくてはならなくなってしまった。

東京にいると、まだそこまで深刻に小児科医の不足は感じない。子供たちのかかりつけ医はとても信頼できる人が近くにいるし、大きな小児病院も近くにある(近年中に統合されるらしく、遠くなるので悩みの種だけど)。

そんな中、自分の田舎で自分自身の体験として小児科医不足を感じた。
ボクは日々は東京で過ごすし、今回も東京の病院に変えようと思っているので、それほど問題はないけれど、僕の田舎に住む人たちにとっては、非常に不安な出来事だろう。

こんな状況じゃあ、少子化に拍車がかかる一方だと感じる。
ボクは僕で、「伝なければいけないこと」がひとつ見つかった気がしている。


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